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『Prototyping – A Practitioner’s Guide to Prototyping』

UXBC Tokyoにて、Todd Zaki Warfel氏(@zakiwarfel)の『Prototyping – A Practitioner’s Guide to Prototyping』(@RosenfeldMedia)の読書会を行いました。参加者は僕と@yhskさんの2名のみで、6時間ぶっ続けで話すという、それはそれでかなり濃密な会となりました。

この本は内容もかなり易しく、英語も簡単でしたので、さらっと読めちゃいます。それでも、プロトタイピングに関する観点はちゃんと整理されていて、参考になりました。

以下、個人的に気になったポイントです。

プレゼン2分+批評3分

Warfelさんの提唱するプロトタイピングのプロセスは以下の通りです。

  1. Sketching
  2. Presentation and critique
  3. Modeling (Prototyping)
  4. Testing

1.Sketchingでは、課題に対する解決策のコンセプトを導出することが目的となります。ラフにスケッチしたアイディアを、社内のレビュー会にかけるのが2.Presentation and critiqueになります。プレゼン2分+批評3分で、参考意見はプロトタイプに直接がんがん書き込んで持って帰るという、スプリントを繰り返します。

個人作業として、アイディア出しを早く荒くやることは心がけてましたが、2.のようなスピーディなレビュー会の仕組みは非常にいいなあと思いました。

このあたりは、AdaptivePathのスケッチボードがより参考になりそうです。

プロトタイプはコミュニケーション目的

Warfelさんは、プロトタイピングを目的別に以下の5タイプに分類しています。

  • Type1: Shared Communication
  • Type2: Working Through a Design
  • Type3: Selling Your Idea Internally
  • Type4: Usability Testing
  • Type5: Gauging Technical Feasibility and Value Summary

あらためて気をつけたいなと思ったのが、Type1: Shared Communicationです。プロトタイプを見せる相手は、クライアントだけでなく、デザイナー、エンジニアもいます。クライアントといっても、担当者からエグゼクティブクラスまでいるわけです。彼らに対して、プロトタイプで達成したい目標は何なのか、その目標に対してプロトタイプは十分な内容・作り込みがされているかをチェックする必要があります。さらに、それに向けた事前の期待値調整も重要です(この本にもSet Expectationsという章があります)。

また、ページだけ相手にぽーんと送っても意図が伝わりにくいでしょうから、デモをムービーにしたProtocastというやり方もよさそう。

その他、文中で印象に残ったテキストの引用です。

More Sketching, Less Writing.

Start with quantity, exploring lots of ideas. Quality will come later.

プロトタイピング1年生、またはAgileUCDに興味がある方向け

普段から実践しているものとしては、概念論ばかりで少し物足りない内容でしたが、テーマ的にこれ以上はなかなか望みにくいかもしれません。しかし、プロトタイピングツールも数多く開発され、UX+アジャイルというブームも予想される中(参考:UCDヒストリー – 人机交互論)、今後さらにプロトタイピングに関する方法論の発展が見られる可能性はあります。

もっと具体的なインタフェースについて勉強したい方は、最近訳書が出た『デザイニング・ウェブインタフェース』が俄然おすすめ。最新のウェブで「使える」立地インタフェースについて、非常によく整理されています。知り合いのぶるむんさんも「めちゃくちゃおもしろかった」とのこと。

デザイニング・ウェブインターフェース ―リッチなウェブアプリケーションを実現する原則とパターン デザイニング・ウェブインターフェース ―リッチなウェブアプリケーションを実現する原則とパターン
浅野 紀予(監訳)

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坐禅したい

@yhskさんと話していて、本だと『Sketching User Experiences』『In the Bubble』、また坐禅にお互い興味を持っていることが分かったので、また企画するかもしれません。「UXBC 坐禅の会」とか謎にありかも。東京にも坐禅ができるところが色々ありそうです。

2 コメント

  1. うう、UXBCこのところノーチェックで
    惜しい会を逃してしまいました(><)
    次回の企画の際にはぜひ参加したいです

  2. tmaeda

    2010/1/12 火曜日 : 1:44:27

    >noriyoさん
    いえいえ、noriyoさんの忙しさはハンパ無いと思いますし。。
    でも次回はちゃんとお知らせします!
    #UXBCのサイトは告知機能として弱いかもしれませんね。他国はFacebookとかでやってるようですが、日本じゃ違う感じもします。。

1 ピンバック

  1. Toshiyuki Maeda

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